2009-09-24から1日間の記事一覧

嘶く[いななく]

君はまったくよく喋る 軽い言葉ばかり 薄い言葉ばかり けれど確かによく通る声

嗽[うがい]

ホントウは大嫌いさ、こんな世界はね 呼吸するだけ汚れてしまう のさばる大人どもの吐息と手垢でヘキエキ! 反吐でノドが詰まりそうだ、よ

嘗て[かつて]

嘗て、僕には大志があって 嘗て、僕には倫理があった 宇宙は膨張しもう二度と収縮することはない 失った僕はもう二度と得られないだろう

蠕動[ぜんどう]

蠢いた予感で腹を満たしている 消化を待てよ (実もない花もないミモフタモナイ) (けれど確かに、艶やかに、育つ) 私は小さな蟲 蠕動し食べ尽くしながら、本当の春を待っている

収斂[しゅうれん]

夢だなんて曖昧としたものを口の端にのせる、大衆の音楽なんかに騙されてんなよ 無限だなんて、見たこともない未来を語ってみせている あの横顔 へつらっているのが分かるだろう ああ、無限なんてあるはずもない 未来は急速に収束を見せ、ある一点に向かって…

蓋し[けだし]

けだし、君には言っておくべきだろう。 いやしかし、僕らならば何はなくとも分かり合えるか? ああ、蓋をした中身を指差すようなこと、僕ら、けだしくも傷つけあうだろうか。

虚仮[こけ]

不毛な大地で育まれている 僅かな隙間で潤わせている そのような、 (真実ではない、愛。愛?) コケオドシ