2011-01-01から1年間の記事一覧

クィア

女の子は砂糖菓子 だからたまにシナモン、スパイス求めて 慣れたら、飽きたら、 またお外へ遊びに行ってしまうよ おとなになってしまったの もうここへは戻ってこない (思春期を通りすぎる前の一時だけ、彼女たちはぼくを愛してくれる。) (ぼくはただずっと…

zakki

作詞の練習をしてみないかと誘われ、しばらく指導を受けたことがある。 「三行詩をたくさん書け」 起承転結に似たような、三行で想像力を膨らませる言葉。 ……想像力はすぐに尽きて、小手先の技術に頼りはじめた。 そうして気付いてみると、the pillowsの歌詞…

ただの反省

特定の他者を遠ざけるためだけ、牽制球どころかデッドボールを狙うためだけに提示しました。 浮かれたテンションも、言葉運びも、公開する場も。 反応を確認したら消去。 狙い通りで薄ら寒い。 そんなことのために惚れた相手の存在を利用したのですから、後…

楽観的刹那的捨て鉢

今が楽しければそれで良くて、ジャンクフードの咀嚼を終えた先の栄養は知らない 言い訳ならば検索ボタンでいくらでも見つかってしまう そんな時代 なんつって 苦い思いや眩暈には万能薬チョコレートをどうぞ! 求めているのはそんなもんじゃないけれど こん…

即物的

首を絞められることには滅法弱い。

諦めたらそこで終了ですよ

偉大なる師 そして同胞よ 我らの地に根ざした我らが幹は 天を刺さんとばかりすっくと伸びて 枝葉がその両腕を大きく広げる頃には 確かな実りが色彩をまた豊かにするのだ ……そんな世界はすでに遠い貴方は待ってくれている手を差し伸べてくれるけれど私はとっ…

信号が何色でもブレーキなんて踏まない

周囲はみな結婚やら恋やらキラキラとしている。出逢いを求める人たちもいる。 私はといえば傷付くと分かっていて恋なんて、少なくとも自分から惚れた腫れたなどとは二度と言わない、と心に決めてのここ数年。好意を伝えるだけで精一杯の、床で溺れるような無…

ルー

それに比べてもう一人の彼女はなんて甘え上手 胸の上、膝の上は私の場所よ こっちを見ていてね、キスも忘れないでね 美味しいものをちょうだい 眠るときは抱いていて 君のように愛(自分大事?)に一途になれたらいいのだけど

ビター

とても怖がりな飼い猫は、どことなく私に似ている 隅に隠れて 衝撃を避けて 物音に耳をすませて 裏切られても傷付かないように誰のことも信じない 振り払われたりしないようにその膝や胸で甘えたりしない 身動きがとれないから抱き締められるのは却下 手をの…

なんぞなんぞ

恋とは何ぞと訊いたとして、「恋とは執着」と回答があるとして、 そも執着とは何ぞ 「例えば、知りたいと思うということ」 例えば、僕は君たちを想った 強気な態度で孤独を見せられず、ふいに泣いた君 型にはまらぬ奔放さで色鮮やかな物語を次々と紡いだ君 …

君に見つけてほしい

正しい生き方など分からないので、せめて姿勢を正して歩いてみる。 癖になった猫背は際限なく姿を現すが、少しだけマトモな人間に近付、いたような勘違い。 外も内も美しくないのならせめて真っ直ぐな芯を、せめて前を向いて、せめてそのようなものがあるよ…

没個性

僕らは足早に歩きながら 何かを見過ごしてはこなかったか うだうだと立ち止まり談笑しては 何かに追いつけなくなりはしなかったか 朝陽と夕陽を見分けるすべもなく ただ、この行列を進んでいく

哺乳類 霊長目 ヒト科 ボディタッチ属

対人距離がとても狭い、それが我らボディタッチ属。ボディタッチ族でも可。 ハグもキスも通常運行、「あいしてる」の連呼は無料オプションです。 ただし本当は距離感に対してとても臆病。優しく扱ってください。エサはあげてください。 体は近かろうと心の壁…

ただの日記

賑わう終電の車内で、数瞬、夢を見た。 あの建物や会場前の特徴的な階段は恐らく名古屋の市民会館。 彼女がいた、彼女もいた、誰かが作ったケーキ、寒くなってきた風、彼女の危険な運転、迷路のような公園、夜の港へドライブ、朝までトーク! あの頃の(あの…

ベッドの中のデイドリーム

夢と現実の境が、あまり、ない。 明け方、コミュニケーションを怖がる飼い猫が布団の中に入り込んできて、私の胸の上で寝ていることに気が付いて目が覚めた。一人と一匹の体温で汗ばみ、まるで真夏日のようだ。けれど私が身じろぎをしてしまうと胸の上の彼女…

情欲

川の流れのように さらさら さらさらと きぬずれの音 あいもかわらず ぼくは誰かを拒めない

嵐のよるに

いつもはさらさらの 彼女の肌が ずいぶんと吸いつくような じりじりとした雨風の夜 でし た たとえばこういう温もりを喰って生きていくケモノなのだ

ただの日記

ひとりプラス猫暮らしに戻って感じる安堵 むしろ遠ざかる孤独感 あなたとの暮らしはとても平和でした、けれど見栄っ張りの私は息を吐くことすら ふぅ すきだったかと聞かれて、尊敬していますと誤魔化した だけど きっと 最初から、男友達としてなら苦もなく…

真相

おめさまの言うごた嘘偽りなしぇえ わかっちゅう 言わねばなんね嘘吐いとうこと わかっちゅう

金色の

LOVE AND PEACE 彼女から僕へメッセージ LOVE AND PEACE 皮肉にもただそれだけが道標 愛のない、日和った平和主義者の僕の耳にはピースマーク 平穏を食い尽くすほどの愛に狂う君の胸にはハートマーク

ひしゃげて嗤って げこ げこ 脂肪が冷える 演技がばれる いやさ げこ げこ 出せりゃ満足おたまじゃくし 放りだされて死んでいけ

縛っておかないと飛んじゃう年頃

最近も誰かに言われたっけか、耳の軟骨、ピアス、365日のうち330日はつけていないけれど塞がっていませんよ案外塞がらないもんです放置プレイ。肉は塞がっても骨は塞がらないようなんです。それにしても小心者、軟骨というのもお恥ずかしいような際どい位置…

やるべきこと

信じる声に追い詰められている お前ならできる そうとも私ならできるとも 夢など夢ではない いまさら別の道など行け ぬ

検査

どうしたって記憶は薄れてしまうので 私のその速度が他人より速いのか遅いのか、具体的な計測を希望します 病的な速さだといい いっそ病気でいい 言い訳が効きます

色は匂えど散りぬ。

いつだつて状況は崖つぷち、 ろくなことはございません。 はい、はい、と従順でいてさえ 煮えきらない態度、 欲しい答えが返つたこともございません。平均的な立ち位置に焦がれ焦がれの とある女、とある場所、とある夜―― 稚拙な痴態 流暢な隆起 濡れた浴室…