zakki

作詞の練習をしてみないかと誘われ、しばらく指導を受けたことがある。
「三行詩をたくさん書け」
起承転結に似たような、三行で想像力を膨らませる言葉。
……想像力はすぐに尽きて、小手先の技術に頼りはじめた。
 
そうして気付いてみると、the pillowsの歌詞は三行で秀逸な言葉遊びをしているものが多い。
というか形にとらわれず様々な言葉と戯れているから、三行詩の部分も多いのだ。
私の言葉が真似モノになるまでにそう時間はかからなかった。私は私の言葉を嫌いになった。
それでも「書く人」のふりを続けた。
 
the pillowsの楽曲がバンドマンたちに愛されるのは、さわおさんの枯渇しない表現力があるからだろうと思う。
羨ましいのだ。羨ましい。焦がれているだけなので私はそうなれない。
きっといつまでも諦めきれずに書き続けるだろう。