2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

即物的

首を絞められることには滅法弱い。

諦めたらそこで終了ですよ

偉大なる師 そして同胞よ 我らの地に根ざした我らが幹は 天を刺さんとばかりすっくと伸びて 枝葉がその両腕を大きく広げる頃には 確かな実りが色彩をまた豊かにするのだ ……そんな世界はすでに遠い貴方は待ってくれている手を差し伸べてくれるけれど私はとっ…

信号が何色でもブレーキなんて踏まない

周囲はみな結婚やら恋やらキラキラとしている。出逢いを求める人たちもいる。 私はといえば傷付くと分かっていて恋なんて、少なくとも自分から惚れた腫れたなどとは二度と言わない、と心に決めてのここ数年。好意を伝えるだけで精一杯の、床で溺れるような無…

ルー

それに比べてもう一人の彼女はなんて甘え上手 胸の上、膝の上は私の場所よ こっちを見ていてね、キスも忘れないでね 美味しいものをちょうだい 眠るときは抱いていて 君のように愛(自分大事?)に一途になれたらいいのだけど

ビター

とても怖がりな飼い猫は、どことなく私に似ている 隅に隠れて 衝撃を避けて 物音に耳をすませて 裏切られても傷付かないように誰のことも信じない 振り払われたりしないようにその膝や胸で甘えたりしない 身動きがとれないから抱き締められるのは却下 手をの…

なんぞなんぞ

恋とは何ぞと訊いたとして、「恋とは執着」と回答があるとして、 そも執着とは何ぞ 「例えば、知りたいと思うということ」 例えば、僕は君たちを想った 強気な態度で孤独を見せられず、ふいに泣いた君 型にはまらぬ奔放さで色鮮やかな物語を次々と紡いだ君 …

君に見つけてほしい

正しい生き方など分からないので、せめて姿勢を正して歩いてみる。 癖になった猫背は際限なく姿を現すが、少しだけマトモな人間に近付、いたような勘違い。 外も内も美しくないのならせめて真っ直ぐな芯を、せめて前を向いて、せめてそのようなものがあるよ…

没個性

僕らは足早に歩きながら 何かを見過ごしてはこなかったか うだうだと立ち止まり談笑しては 何かに追いつけなくなりはしなかったか 朝陽と夕陽を見分けるすべもなく ただ、この行列を進んでいく