みつけてしまう
愛しげに触れたくせに後悔している指を知っている。
その所在は私にかかれば何時だって明らかなのであり、同じ形ばかり誂えた(そのくせ整然と並ぼうとはしない)群衆の中からでさえ、この整えたネイルの先で軽々と掬い上げて眼前に曝すことが出来る。
つまりこれが片想いの内訳である。
愛しげに触れたくせに後悔している指を知っている。
その所在は私にかかれば何時だって明らかなのであり、同じ形ばかり誂えた(そのくせ整然と並ぼうとはしない)群衆の中からでさえ、この整えたネイルの先で軽々と掬い上げて眼前に曝すことが出来る。
つまりこれが片想いの内訳である。