夢を記す

たまに、夢日記ブームが起きる。
あまりにも変な夢が続くと、ネタのために残そうと思うというか……根強く残る小説病。もう書けないくせに。
 
ふと夢日記を読み返してみると、脈絡なく幼なじみの出演が多い。
多すぎる。
なんなんだ、私にとって何の象徴なんだ幼なじみ。
確かに幼稚園に入る前からの付き合いとはいえ、
小学校に入れば、ほら、調査書の「仲の良い友人」欄に書いた人間とは大抵何かあったときのために離されるわけで、
そんなわけでずーっと同じクラスになったこともなく(義務教育の終わりに一度あったようなデータ記憶はあるけれど、記憶はない)、
クラスが別れれば仲の良い友人もそれぞれに出来、自分といるよりも楽しそうに誰かといる姿なんか見るたびに逃げ出したくなり、
そんなこんなのうちに地元を私は地元を出たりするわけで……。
うん、つまり実質そんなに一緒にいたわけではないんだ。多分。
それなのに夢ではよく会うねマイハニー(一方通行の愛)。
Why?
 
まぁ理由なんざ分かりきっているのだけど。
人生の分岐点で救われているからな。何度も。仕方ないな。
で、だからって夢に何度も引っ張ってきちゃうような重い愛情の持ち主が自分。
思い知らされるたび自己嫌悪。
あー重い重い!
 
そんなマイナスのぐるぐると、
だけどこんなに無条件に信じ抜ける人がいるよ! っていうプラスでごちゃごちゃになる。
私にとって悪いと思うようなことを絶対にしないって信じられるよ! そんな人に貰った言葉があるよ! だから前向きになれるよ!
……あぁ、でもだから人の言葉を勝手にそんなに重くして後生大事に持っているから私は重いんだよ、気持ち悪い、駄目だこんな人間じゃ恩を仇で返すばっかりで……ぐるぐるぐる。
 
 
ああ、ごちゃごちゃ考えている内にちょっと分かった。
 
私にとって幼なじみは、誠実、の象徴なんだ。