ふしぎないきものたち。

たとえば、彼ら。
もしくは、皆が皆? 分からない。
 
他人と躊躇わずに話す機能を持っているニンゲンが不思議で仕方ない、えぇそれはもう本当に不思議。
「他人、それも目上の者とは特に馴れ合うな」
そう育成された私と他の人間では、きっと何かが大きく違う。というのは言い訳、けれど結果として確かに私にはその機能が搭載されなかったじゃない。
違うんだ、違うから私は焦がれ続けている、
「笑顔」 
「笑い声」
 
あのふしぎないきものになれたら。