野性の寄り合い

手首の傷が開く夢を見て、受け入れた果てに目が醒めた。
すぐ隣にある呼吸に、何故だか酷く嗜虐的な気分。
顎の真下から臍まで一文字に切り裂く妄想のままに、その皮膚をなぞった。
切り裂かれて中身を掻き出してしまいたいのは君だろうと
私の願望を暴いた君を裂く。
 
眠っていたはずの君の手が、私の首へのびる。君はいつでの私の願望に準じている。