絶望的青春の救世主

 思春期にありがちな、ロックミュージシャンの言葉や、その信者たちと肩を寄せ合う場所があるということをよすがにして、どうにか乗り切ってきた青春だった。
 恥じるようなことではなく、今も輝く眩しい記憶。
 ただその記憶はハレーションを起こしていて、当時どのような感情を抱いていたのかはもはや見えない。