いつかはじまるもの

いつか始まるということは、
すでに始まっているということだ。
つまり始まりに向けて。
 
というわけで私はまた恋をするのかも知れないしいつか始まるのならばすでにその恋の始まりに向けて始まっているのかも知れない毎日をとうに始めているわけだが、いつか始まるその恋は、一向に進退せず終結するだろう。
それは酷く不幸な気もするし幸福なことでもあるようだ。
何故ならそこに見るのはとうに終決した恋愛の亡霊。面影。きみの?
ああほら酷く不幸で幸福な毎日。